一般参賀に14万人

画像


このところ新天皇の即位に日本中が湧きましたね。
一般参賀には、長蛇の列。実に14万人が押し寄せたようです。

画像


私が、嬉しかったのは、新皇后となられた雅子様のご様子です。
あの晴れやかな笑顔には、みなが本当にホッと安心したのではないでしょうか。

私が思うに。
新皇后の公務への取り組みは、雅子皇后なりのやり方をされたら良いのではないでしょうか。必ずしも全ての公務に同行される必要はない。

むしろ、これからは海外訪問の機会を増やされたら良い。政治色抜きでの両陛下の御訪問は、相手国との何よりの親善になると思います。

画像

新天皇即位のお祭り騒ぎの一方で、急ぎ検討しなくてはならない問題がある。
今後の〝安定的な皇位継承″の問題です。
このままでは、悠仁さまへの負担が重すぎる。
そこで検討されている対策が、主に4点ぐらいだろうか。

① 女性宮家の創設
② 女性天皇の容認
③ 女系天皇の容認
④ 臣籍降下した旧皇族の復帰

十分な検討をした上で、最も適切な判断が為されれば4案のいずれでも構わないと思うが、私個人として気になる点が一つある。

新聞、テレビ等で、いろいろと解説もされているので一般の理解は十分進んでいると思うが、主に若い人達の間で、女性天皇と女系天皇の違いについて理解せぬまま、「男女同権」という観点から論じる人びとも中にはいるように思う。

私が思うに。
日本の皇位継承方式を「男女同権」という観点からのみ論じるのは、必ずしも適切でないと思うので、この際に自分なりの頭の整理をしておきたい。


伝統的皇位継承の考え方
天皇となる人は、父方を遡っていけば天皇に行きつく人でなくてはならない。
(=天皇家の血筋)


天皇制は女性を軽んじているわけではない。
・そもそもの始まりである天照大神は女性である。
・過去には、女性の天皇も8人存在している。
・女性は男性皇族と結婚すれば皇族になる。
・男性は女性皇族と結婚しても皇族にはなれない。

何故、日本には天皇制が存続しているのか
・神代の昔から天皇は、〝天皇家の血筋″を守る人のみがなれるとされてきた。
・どんなに強大な権力を持っても、どんなに富を集めてもなれないのが天皇。
・例えば、中国もイギリスも強大な権力を握ると新しい王朝を開いた。
・日本では、権力と〝権威″は別であり、信長も秀吉も家康も、天皇にはなれず、〝権威″の源泉としての天皇が存続してきた。

何故、信長も秀吉も家康も、天皇になれなかったのか
・天皇家の血筋を持たぬ者が、天皇となってもその〝権威″に正統性がないとされる。
・天皇に対する国民の敬愛の気持ちが、〝天皇家の血筋″の存続を望んでいたからだろう。
・「何故、天皇が尊いか?」と言えば、不合理かも知れぬが、日本人は天皇が好きなのだ。
・好き嫌いを合理的に説明することは、無理である。

何故、天皇制反対論があるのか
・唯物史観的な人から見れば、「何故、天皇が尊いか?」合理的に説明できないようなものは、認める訳にはいかないだろう。
・これから革命を起こして新たな権威を打ち立てようとする人や、これから独裁政治をやって世の中を思うように動かしたい人には、天皇制ほど邪魔な存在はないだろう。
・別の立場からの意見として、皇族には人権がない、このような非人道的な制度は認めるべきでないという反対論もあるだろう。

何故、象徴天皇なのか
・国民が天皇を敬愛する気持ちを倒幕に利用したのが、「明治維新」。外国との戦争に悪用したのが、昭和の軍部であった。
・先の大戦の反省の上に立って、二度と天皇を政治に悪用させぬように象徴天皇という考えに至ったもの。従って天皇は政治的言動は一切行わない。

男系天皇を守るべきと考える保守派の言い分
・神代の時代から2千余年、ず~と126代まで男系で繋いできた血の伝統をこの時代に途絶えさせるわけにはいかない。
・過去の歴史を見ると、これまでも男系が途絶えそうな危機的な状況はあったが、先人の苦労によって、ようやく126代まで繋いできた。
・ここで女系天皇を認めれば、これまでの天皇家とは別の、例えば田中、鈴木、渡辺、・・・等々の血筋を持つ新たな王朝が生まれることになる。
・血筋というものは、一度途絶えたら二度ともとには戻れないのであって、我々の時代に、これまで繋いできた伝統を途絶えさせてよいのか。
・2千余年の長きにわたり伝統を繋いできた先祖への責任がある。女系天皇容認派にそれだけの覚悟があるのか。

女性天皇や女性宮家を保守派が警戒するのは何故
・女性宮家にしろ女性天皇にしろ、それ自体を容認することは構わないとしても、その子供が生まれると、その子を天皇にという気運が高まるのではないか。
その子は、男女を問わず女系天皇となるわけで、保守派が抵抗する理由はそこにある。

(つまり、皇室典範を改正して愛子さまが天皇になられること自体は問題ないが、一般人の伴侶との間に生まれたお子さんが天皇になることは容認できないということ)

臣籍降下した旧皇族の復帰はどうなのか
・臣籍に降下後、皇籍に復帰することは原則として許されないが、過去にはいろんな理由で皇籍復帰の事例も比較的多くあるようだ。
・旧11宮家の場合は、日本国としての判断でなく、GHQの一方的な意向での臣籍降下であるから、復帰する理由にはなりうるか。
・臣籍降下して長く俗世に塗れた人の復帰でなく、生後間もない男児を養子に迎えるのなら国民の理解が得られる可能性があるか。


自分なりに頭の整理をしてみたが、これら全ての点をテーブルに乗せた上で、納得のいく対策を早急に講じて欲しいと思っている。

この記事へのコメント

2019年05月06日 17:29
おぉ!さすが古都にお住まいのとしさん!
天皇制についてとてもお詳しいですね!
私など小学校の時に昭和天皇が故郷の密柑山を観に行幸される・・・という事で、沿道に出て日の丸を振りましたが、まぁ、それが当たり前だと思っている位です。
正確な情報が無いので分りませんが、先の大戦の終戦を決意・実行されたのが昭和天皇だとすると、一億総玉砕から国民を救って頂いた・・・という事に。
私利私欲ではなく、高い見地から日本の国がどうあるべきか?を考え判断出来る立場が天皇なのかも知れません。
2019年05月06日 17:44
とし様、 天皇制の問題はじっくりと協議して頂けたらと思っています。
私的意見としは女性天皇を容認します。
明治以前の側室問題については今の世の中では考えられないでしょうから。
2019年05月06日 19:02
素晴らしい見識をお持ちでお詳しいですね!
私などは正直それほど真剣に考えたことがないので、女性でも何の抵抗もないのですが、
「政治色抜きでの両陛下の御訪問は、相手国との何よりの親善になると思います」とのご意見は素晴らしいなと思います。世界の紛争問題に一役買えれば最高ですね。
2019年05月06日 19:53
コメント有難うございます。
私も、子供の頃に故郷熊本にも行幸されたのを覚えていますよ。
えらい事だということで、沿道を多くの人が埋めて旗を振ったように記憶しています。
地方の事ですから天皇が来られると道路が立派になるとか言っていたものです。
昭和天皇が、開戦直前の御前会議で明治天皇の御製を読み上げられた事は有名ですね。
「よもの海みなはらからと思ふ世になど波風のたちさわぐらむ」
本音では、戦争を避けたかったのですよね。きっと。
2019年05月06日 19:59
お世継ぎ問題については、いろんな意見があって当然だと思っています。
女性天皇については、容認する人は多いと思いますよ。
側室制度は昔だからあり得た話ですよね。
とにかく天皇が敬愛の念を持ち続けられる存在であればよいのではないでしょうか。
2019年05月06日 20:07
コメント有難うございます。
天皇制について日々真剣に考えている人は、あまりいないでしょうから、今回が良い機会なのだろうと思います。新聞やテレビでもいろいろと解説してくれていますので、自分なりの考えを纏めておく必要もあるかなという感じで記事を書いてみました。
考えてみると天皇や皇后の負担は、想像を絶するものがあります。
例え女性天皇を容認するにしても、女性天皇の結婚相手が出て来るか否か?甚だ疑問ですね。むしろそういう心配をすべきかも知れません。
2019年05月07日 04:49
 やはり、代替わりの一般参賀はみなさん行きたいと思うのでしょうね。14万ものひとの列、というのはスゴイです。僕は行列やひと混みは敬遠したい方ですので、なかなか行こうという気にならないのですが、お祝いしたい、という気はあります。

 天皇制、皇室のありかたはもっともっと広く議論されて、どうすればより良いのか、よく考える必要がありますね。
2019年05月07日 08:44
私も東京に住んでおれば、14万人の中にいたでしょうね。
何かお祝いしたい気がしますからね。

「安定的皇位継承」の問題は、有識者の間で遠い将来まで見越して十分な議論をして欲しいです。
皇后と言う立場は、精神的に大変だということを、皆が知っているので悠仁さまの結婚相手を見つけるのは、なかなか大変でしょうし。
たとえ女性天皇を擁立したとしても、婿に入ろうと言う適切な男性が現れるかどうか。みな怖気づいてお相手が見つからないのではないか。
ま、あるべき制度論以上に、そういった現実の問題も大きいのかも知れないですね。
2019年05月07日 23:37
雅子皇后のにこやかな お顔に 私も
ホッとしました。無理をなさらず 
お元気にお過ごしいただきたいです。
天皇制については どの方法がいいか
わかりませんが でも 悠長に構えて
いられる問題ではないですね。
2019年05月08日 08:02
私もテレビ浸りの毎日でした。素直に受け止めることにして、あまり考えを突っ込んで考えることはしていません。逃げているのかもしれませんね。私に比べ理論的ですね。敬服します。
2019年05月08日 09:06
雅子皇后が、本当にににこやかでしたね。心配していたのでほっとしました。無理せず自分のペースでやられたら良いと思います。お世継ぎ問題については、議論を深めて決めて欲しいのですが、時間的ゆとりは、全くない状況ですね。有識者の見識に期待しています。
2019年05月08日 09:13
新天皇の即位の際は、殆どの人がテレビ浸りだったのではないでしょうか。普段から天皇制の在り方について考えている人は、あまりないでしょう。しかし皇族の減少、皇位継承の危機、などは早くなんとかしないと時間的ゆとりは全くないと思います。
悠仁さまが結婚されるのは随分と先の話ですが、御妃選びは難航するでしょうねえ。スキャンダルなど起きないように宮内庁もしっかりしてもらわないといけませんね。