馬のお話

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先日、豊中の服部緑地公園へ行ったところ、風に乗って馬糞の匂いがして来ました。
ちょっと思い出したので、今日は馬のお話です。
私は、若い頃に会社の休みを利用して馬術教室に通っていた時期があります。


馬術には、「馬場馬術」と、「障害飛越」の2種目がありますが。

馬場馬術は、人間で言うと徒手体操みたいなもので、人馬一体となって決められた動きをします。
障害飛越は、並んだ障害物を決められた順番に飛び越して、時間と出来栄えを競う競技です。

私が、選んだのは「障害飛越」の方。
まだ若い頃だったので、障害飛越の方が、何となく男らしく感じたからです。

馬について覚えている事を記録しておきます。
兎に角、上達するまでは、悪戦苦闘の連続でした。


馬は臆病
馬は、大変に臆病な動物です。馬に乗っている時に、車のクラクション等を聞くと、怖くて急に走りだしたりします。
一度、驚いた馬が、初心者の女の子を乗せたまま、交通量の激しい県道へ飛び出して行ったのを見ました。
危ない!危ない!
私が、騎乗していた時、前を野良犬が横切って、暴れ始めた事もありました。

馬の寿命
競走馬なら4才とか6才くらいでしょうか。馬術教室で飼われている馬は、ゆうに20才越えるのも居ました。
競走馬を引退した馬も居て、昔の華麗な栄光を思い出すのか、突然、猛然と走りだす事があるので怖いです。

馬は気分屋
馬は、気分が向かないと乗り手の言う事を一切聞きません。
オートバイなら、アクセルを踏むと必ず走りますが、気が向かなければ絶対に動きません。
時折、散歩を嫌がってる犬が、足を踏ん張って飼い主を困らせているのを見かけますが、馬は何十倍も大きいし、体重が重いので、動かないと言ったら絶対に動きません。
四足を踏ん張った時の馬は、始末に負えません。

なかなか上達しない
うまくいったから上達したなと思っても、次の日に違う馬に乗るとサッパリ駄目。同じ馬でも、馬の機嫌が悪いとサッパリ駄目。とか。
馬にも個体差があり、同じ馬でもその日の気分により差があります。
なかなか簡単には上達しません。

馬は人を馬鹿にします。
馬は人を見ます。背中に乗せてみると上級者か初心者かすぐ分かるのでしょう。
初心者と見たら、いくら合図をしてもビクともしません。草を喰い始めたりします。
誰に対しても、同じように逆らうのなら、まだ納得がいきますが。
今まで、ビクとも動かなかった馬が、先生が近付いた途端に、パカパカ動き始めるのが、癪に障ります。
馬にしておくのは惜しい。サラリーマンでもやればあ

乗り方いろいろ
競馬の騎手は、アブミを極端に短くして、殆ど中屈みで騎乗してます。(あれ〝モンキー乗り″と言うんでしょうか。)
一般の馬術教室では、アブミはなるべく長くして、自分の踵を下げるように指導されます。
カウボーイ的な乗り方、ヨーロッパ的な乗り方、等ありますが、馬術教室ではヨーロッパ型を教えています。

障害を飛び越えるまで
いきなり障害を越えるのは、絶対無理。
並み足→ 軽早足→ 早足→ 駆け足が出来るようになったら。
丸太を横に置いて駆け足で、跳び越える練習。
次にクロスバーを、跳び越える練習。
そしてようやく低い障害を飛ぶ。
慣れたら、障害物の高さを徐々に上げて行きます。
最後には、複数の障害物を並べたコースを飛び越えていく練習をします。

手入れが大変
私も、なかなか手入れが出来るまでには時間がかかりました。
騎乗後には、水で洗って汗を十分取ります。
後方に廻ると蹴られて大怪我しそうで怖いです。
馬の足首を濡らしたままにするのは厳禁。よく怒られました。
鞍の取り付け方が、マズイと騎乗した時に馬が背中に怪我をするので、大変に気を使います。

馬は絶倫
馬には、オス=牡馬(ボバ)、メス=牝馬(ヒンバ)がいますが、去勢した馬を騸馬(センバ)と言います。
時折、だらっと舌を出したままの馬を見ますが、きっと去勢の時の麻酔の影響だと思います。

私は、障害を越えられるようになった時に、大変な目にあいました。
忘れもしない。「ピノキオ」という名のオス馬でした。
障害物を越えようと障害の直前まで猛然と走って、飛び越えたのですが。
飛び越えたのは私だけ・・・。頭から・・・。
馬だけが、障害物の直前で左へ逸れて、斜め前にいたメス馬めがけて突進したらしい。
頭から落ちた私は、かばった右腕に大出血でした。
ホントに・・・、その時期のオス馬には、要注意です。

その日は、家に帰って妻にひどく怒られました。
丁度、家を建ててローンを組んだばかりの頃でしたから。
「万一の事があったら、どうしてくれるの」とね。

従って、その数年後には、危険なので障害飛越を断念。
一度だけ御所市の競技会に出させてもらいました。
当然、入賞などは出来ませんでしたが、それが唯一の想い出となりました。

随分と昔の事ではありますが、今でも風に乗って来る馬糞の匂いを嗅ぐと、若くて、失敗だらけだった当時の事を思い出すことがあります。


今日のランチは、ドライカレーでした。
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この記事へのコメント

2019年06月23日 13:24
こんにちは。

人馬一体という言葉がある程なので
馬と1つになるのは
至難のわざなのだということを
このすてきなお話から
あらためて感じさせて戴きました。

2019年06月23日 13:36
コメント有難うございます。
馬がねえ・・、言う事きかないんですよ。
時々、憎たらしくなったりしましたが、今は馬を見ると可愛いなと思います。
人馬一体になった時は、人も馬も非常に気分よく走れるんです。
2019年06月23日 14:19
こんにちは。千早赤阪村で一度乗ったことがありますが、あれは商売用のおとなしいお馬さんですよね。かっこいいなあ~と思うし馬はすきですが、扱うのは大変でしょうね。嫌いな人の言うことは絶対聞かない、といいますから、嫌いか好きか、第六感ですかね。皆がやしいお馬さんではないのですね。でも勇気ありますね、としさんは。
2019年06月23日 15:12
こんにちは!
馬にも色々。観光地などに用意されている馬は、気性が穏やかな年取った馬ですね。
よく調教された馬なら、軽早足までは、すぐに出来ると思います。気の荒い馬だと手を噛まれた人、蹴られた人、いろいろいますので、要注意ですね。
2019年06月24日 12:54
馬を乗りこなすことって 大変
難しい事なんですね。
見ていると とっても気持ちよさそうで
カッコよく 一度乗ってみたいなと
思っていましたが やっぱり
止めておいた方がいいですね。
2019年06月24日 14:25
観光地で乗る馬などは、大人しいし、よく調教もされていますから、気持ちよく乗れると思いますよ。
ちょっと早足で走ってみると、とても気分よく乗れます。やはり障害を跳ぶとなると、十分練習してからでないと危険ですね。回数を重ねて、基本を習得して、馬の世話も出来て、それからですね。
2019年06月24日 20:46
としさん
こんばんは。
馬術教室なるものがあるのですね。
としさん、いろんなことに挑戦していたのですね。
馬のこと、楽しく読ませていただきました。
2019年06月24日 20:54
若い時の話ですよ。いろいろやってみました、馬に乗って走ると、とても気持ちいいですよ。ま、うまくいかないこともありますし、危険もありますが、やはり楽しかった思い出にはなっています。
ともくん
2019年06月25日 13:12
いくら若いころとは言え、としさんが障害馬術の方を選んだことにちょっとびっくりです。数十年前北海道の観光牧場で乗馬経験がありますが、正直怖かったです。手綱を引いてもらって周回しているのに落ち着きませんでした。一人で馬を操縦して、しかも障害物を乗り越えるなんて、とてもとても。その勇気に脱帽です。馬は気分屋で、血統によって気質もいろいろ違うとは聞いていましたが、馬をうまく操るためには、馬と仲良くしなくてはいけないのでしょうね。馬の機嫌を損ねたら、暴走したり、テコでも動かないようなことになりかねないですね。競馬の騎手は命がけの仕事をしているように思えます。猛スピードで気難しい馬を制御しなくてはいけないわけですから。落馬しないのが不思議です。
2019年06月25日 21:58
馬も障害を飛ぶのでなければ、それほど怖がることはないとは思います。観光で乗る馬などだと年寄りの大人しい馬で、十分に調教してありますから、補助付きで乗れば危険はないです。
私が怪我をしたときは、やや気の荒い馬で、ちょうど発情期だったのでしょう。初めての馬でコーチも見ていない時だったので、馬も好き勝手に走ったのだと思います。乗りなれた馬と息がぴったり合った時は、快適で楽しいものです。風を切って早足で乗っているときは、凄く気持ちいいですよ。