「中国の大盗賊(高島俊男著:講談社現代新書)」

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シニア・カレッジの世界史の先生の推奨本5冊目です。

著者は、冒頭に書いています。
昔、中国に「盗賊」というものがいた。いつでもいたし、どこにでもいた。

盗賊とは
・官以外の、
・武装した、
・実力で要求を通そうとする、
・集団。

中国の歴史上、盗賊が一時期、一地方を支配したということは、しばしばある。
盗賊は、一地方を支配すると王朝をたてる。
その手順は
・首領が王位もしくは皇位につき
・国名を定め
・元号を建て
・暦を作り
・文武百官を任命して政府を組織する。

だが、王朝を建てることと、それが歴史に認められることとは、別である。
歴史的に認められる王朝かそうでないかは、正史の「本紀」にのせられるか否かによる。

どういう王朝が「本紀」にのせられるかというと、
・前王朝から禅譲された王朝
      又は
・強くて長続きした王朝である。
そうでない場合は、盗賊が僭越にも勝手に帝号を称したという扱いになる。
要するに「勝てば官軍、負ければ賊軍」である。

大盗賊の事例
・秦帝国に対して叛乱を起こした陳勝
・秦帝国を打倒した漢の高祖劉邦
・乞食坊主が皇帝となった明の太祖朱元璋
・明王朝を倒した李自成(40日で清に敗れて敗走)
・「太平天国の乱」を起こして清国に挑んだ洪秀全

まとめ
列挙した大盗賊は、名前や年齢すら定かでない場合が多い。
素性は、たいていが、ヤクザ者、流れ百姓、乞食坊主等で、同類のあぶれ物を糾合して何万、何十万人という大集団となっていった。

例えば、3万人の盗賊集団なら戦闘要員は3、4千人であった。
戦闘要員には武器・食料・馬の世話、食事作り・・等々、をする雑役夫が付いており、盗賊は女子供も伴う一大生活集団であった。

あちこちへ流れて荒らしまわる盗賊を流賊といい、略奪・暴行・殺戮・放火等々、悪逆の限りを尽くした。小さいのは村を荒らし、大きいのは都市を占領し、特大なのは天下を奪っている。

毛沢東は、それまで「盗賊」とされてきたものを、「農民起義」と言い換え、正義の武装蜂起であるとした。中国革命は、自国の「盗賊」の伝統を受け継ぐことによって成功したのである。

どんなヤクザ者でも皇帝になれば、都合のいいエピソードや名演説を後世の人が作ってくれる。

歴史書というのは、司馬遷の「史記」にしても、僅かな真実に尾鰭をつけた大河ドラマのようなものである。

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おしん」が、益々面白くなりました。
意地悪な姑にいびられて悲惨だった佐賀の生活を脱出して、「加賀谷」という飯屋を開きました。おしんは、佐賀時代と比べて見違えるように生き生きしています。

毎朝観てますけど。
昨日は、特に心の底からスカッとしました。
やくざ者に脅されたおしんが、何と!そのやくざ者に対して仁義を切るのです。
その迫力たるや大したもの。
本当にスカッとしたので、録画したものを3回も観てしまいました。

現代だと「反社会的勢力」との交際云々で、困ったことになりそうですが、数十年前のドラマですし、お話ですから、野暮なことは言わずにおきましょう。

これから「おしん」は、どうなるのでしょうか。
益々、見逃せません。

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この記事へのコメント

2019年10月05日 19:25
おしんが タンカを切る所 見損なってしまいました。
マタマタ あの 憎らしい姑が おしんが出した手紙を
破いてしまいましたね。
もう イライラします。
トトパパ
2019年10月05日 19:40
こんばんは。

盗賊、面白そうですね。
昔、脚本を書こうとして、馬賊(盗賊じゃなですが)がアジア号を襲うという話を考えてました。
2019年10月05日 21:57
あらら、おしんの仁義斬るシーンを見逃したんですか。

「お控えなすって。手前生国と発します、山形でござんす。縁持ちまして中沢一家名乗ります。中沢健、妹分にござんす。姓発します。姓は田倉、名はしん。いずこいずかたに参りましても、ご一統さんお世話になりがちもんの粗相もんにござんす。以後、向後面態お見知りおかれまして、よろしゅう万端お頼み申します」ってね。

私は、3回も観てしまいましたよ。大変な迫力でした。
おしんの手紙をあの鬼姑が、また破りました。そろそろ竜三に、義姉さんが教えてくれるといいんですけどね。どうなるんでしょうか。目を離せませんね。
2019年10月05日 21:59
脚本ですか、面白そうですね。
昔は、中国で馬賊が沢山いて、大暴れしていたようですから。
痛快な話ができるんじゃないでしょうかね。
また思い出して脚本かいたらどうですか。
ところで。今日は、スポーツが沢山あって忙しかったです。
野球CS(阪神vsDeNA)、日本女子ゴルフ、フィギアスケート、ラグビー。
ラグビーが、サモアに勝って、4トライでボーナスポイントまで確保。
もう言う事なしの上機嫌です!
2019年10月05日 23:05
こんばんは。
歴史書は僅かな真実に尾鰭をつけた大河ドラマのようなもの・・・
そうなんですね。
言われて見れば・・・です。

ラグビーが、サモアに勝ちましたね。
最後のトライ感動でした。
4トライは時間切れで無理かと思っていたのですが。
ボーナスポイントまでもらって本当に感動!
もう言う事なしの試合でしたね。
2019年10月06日 00:01
古代中国の歴史については、司馬遷の「史記」だけしかないので、信用するほかない訳ですが、どう考えても作り話だろうという箇所が、随分とあるらしいです。歴史書とはそんな物として読む必要がありますね。
話の中核部分は真実として、後世の人が面白可笑しく、尾鰭を付けますしね。

今日は、ラグビーをLIVEで観て大興奮。最後の4トライ目は、時間切れでダメかと思いましたが、ボーナスポイントまで得ての勝利ですから、大したものです。
日本は、本当に強くなったようですね。今後、ますます期待できそうです。
試合後の両チームの態度を観ていてラグビーは、紳士的なスポーツだとつくづく思いました。
勝ったから,余計にそう思うのかも知れませんけど。
2019年10月06日 09:24
おはようございます。
中国の盗賊とはそういう意味があるのですね。勉強になりました。
それならば、やはり力のある、頭も賢い、そういう人はもしかしたら帝にでもなれるという事ですね。
どちらにしても、人の上に立つという事は人をまとめ、制することができる人ですね。
そういう事も難しい事です。
2019年10月06日 11:16
人の上に立つという事は、本当に難しいことだと思います。
特に、中国という広大な土地、多くの民族、膨大な人口を一つに纏める等は、常人に出来る事ではありませんね。
司馬遼太郎の「項羽と劉邦」を読むと、家柄・体力・知力、何を比べても項羽の方が、上だし、戦うたびに項羽が勝っているのですが、最終的に酒飲みでズボラでならず者だった劉邦が漢の高祖になっています。
これも司馬遷の「史記」を下敷きにして書かれた小説だと思いますが、人がどんな人に付いていくかというのは、簡単に理解出来ない面があるように思います。
2019年10月08日 10:25
どんなヤクザ者でも皇帝になれば
都合のいいエピソードや名演説を後世の人が作ってくれる
成程~と思いました
おしんは昔(朝ドラはこれだけ観ました)
鮮明に覚えております
2019年10月08日 11:16
コメント有難うございます。
歴史は、常に勝者の歴史とよく言われますが、いろんな大人物や英雄についてのエピソードや、名演説は、後世の人が付け足して飾ったものが多いと思います。
例えば。
食い詰めて風来坊だった劉邦が、「燕雀いずくんぞ鴻鵠の志を知らんや!」なんて、高尚な事を言うはずがないですよね。
言い伝えというのは、たいていが、作り話だと思いますが、その中に僅かに少しだけの真実があるといった感じだと思います。

「おしん」が、面白いですねえ。
私は、昔は忙しくて朝ドラは殆ど観ておらず、「おしん」もチラッと観た事もありますが、話の筋は全く分かっていないので、改めてジックリ楽しんで観ています。
これからの展開が楽しみです。